バイアグラが登場する前のED治療、西洋医学&漢方薬

バイアグラが登場したのは20世紀末です。
EDは紀元前から人類を悩ませてきたテーマで、その前から様々な治療法はありました。しかし、とても気軽に受けられるようなものではありません。西洋医学ではほぼ外科手術しか手段がなく、東洋医学に頼るしかなかったのです。

西洋医学のアプローチでは、
・男性ホルモン補充
・陰茎へ自己注射、または手術
・陰圧式勃起補助具の使用
など、負担が大きな治療ばかりです。

特に注射は現在のところ、国の認可が下りていないため、医師の管理のもと自己責任で行う必要があります。

・漢方薬
東洋医学では、EDは内蔵の「腎」が弱っていると考えます。(腎臓のことではなく、腎という概念上の臓器です)。腎は生命力を司る臓器と考えられ、ここが弱ると老化が進み、子孫が残せなくなるというのが東洋医学の考え方です。

腎をいたわる漢方薬はいくつかありますが、誰でも合うわけではありません。漢方薬はその人の体質(証)に合ったものを適量使うことが求められます。本気で漢方薬だけでEDを改善したいなら、漢方内科か漢方の調合をメイン業務にする薬局で長期間診てもらい、薬を服用しないといけません。薬局は自費になるので、かなり高額になります。

・赤まむし、オットセイ、高麗人参など強壮剤と呼ばれる食品
昭和のエロ本を見ると、広告に赤まむし、すっぽん、高麗人参、オットセイ、トドなどの動物エキスの強壮剤が載っています。これが身近にあった精力剤で、今でも一定の人気があります。赤まむしドリンクは特に有名で、現在は栄養ドリンクとしても愛飲されています。

これらは栄養価が高く、タンパク質の元や血流改善の元(アルギニン)などを含むため、栄養失調の身体に栄養補給して、精をつける意味はあったと思います。栄養失調が身近な問題だった昭和のある時期には、これらも性欲を支える栄養源になったと推測できます。しかし飽食の現在に効果は期待できるでしょうか。

高麗人参は糖の代謝を進めて血糖値を下げる可能性が示唆されました。糖尿病はEDの原因で、血糖値が安定するとEDも改善することがあります。しかしその研究も道半ばで定義があいまいなものも少なくありません。

バイアグラの登場は「革命」と言って良いほど画期的なことでした。
「飲むだけで多くのEDが改善する」
この手軽な治療でどれだけの人が救われたか分かりません。バイアグラジェネリックも増え、フィルム型などより手軽に飲めるタイプもあります。